写真用レンズと動画用レンズの違い
写真撮影では一瞬を切り取ればよいですが、動画撮影ではピントを追い続け、揺れを抑え、ズームしても画角以外が変わらないことが求められます。
動画に適したレンズを選ぶには、写真とは異なる3つの基準を知る必要があります。
---
動画向けレンズの3大チェックポイント
1. AF追従性能
動画撮影では、歩きながら撮影したり、被写体が前後に動いたりするシーンが頻繁にあります。AFが遅いレンズでは一瞬ピントが外れ、いわゆる「ピントの迷い」が映像に残ります。
リニアモーター駆動のレンズは動作音が静かでAF速度も速く、動画向きです。
2. 手ブレ補正
ジンバルを使わない手持ち撮影では、レンズ内手ブレ補正の有無が映像のクオリティに直結します。ボディ内手ブレ補正と協調して動作するレンズなら、より強力なブレ補正が可能です。
3. フォーカスブリージング(呼吸)補正
フォーカスブリージングとは、ピント位置を変えたときに画角が微妙に変わる現象です。写真では気になりませんが、動画ではフォーカス送りのたびに画面が「呼吸するように」拡大縮小し、映像の質を大きく損ないます。
最近のミラーレスカメラにはボディ側でブリージングを補正する機能がありますが、レンズ自体の設計でブリージングが少ないモデルを選ぶのが理想です。
---
動画撮影向けおすすめ4本
- 対応マウントSony Eマウント
- 焦点距離17-50mm
- 開放F値F4通し
- 手ブレ補正なし(ボディ内手ブレ補正対応)
- AF駆動VXD(リニアモーター)
- インナーズーム対応
- 重量460g
- 対応マウントSony Eマウント
- 焦点距離70-180mm
- 開放F値F2.8通し
- 手ブレ補正VC搭載
- AF駆動VXD(リニアモーター)
- 重量855g
- 対応マウントSony Eマウント
- 焦点距離24-70mm
- 開放F値F2.8通し
- 手ブレ補正なし(ボディ内対応)
- AF駆動XDリニアモーター x 2
- フォーカスブリージング極めて少ない
- 重量695g
- 対応マウントNikon Zマウント
- 焦点距離24-70mm
- 開放F値F2.8通し
- 手ブレ補正なし(ボディ内対応)
- AF駆動マルチフォーカス方式
- フォーカスブリージング少ない
- 重量805g
---
動画撮影でのレンズ選びの注意点
ズームレンズ vs 単焦点
動画ではズームレンズのほうが使い勝手がよい場面が多いです。画角の変更がレンズ交換なしで行え、インタビュー中に寄り引きの調整もスムーズです。一方、ボケ量を最大限に活かしたいシネマティックな映像では、F1.4-F1.8の単焦点も選択肢に入ります。
フィルター径を揃える
NDフィルターは動画撮影の必需品です。複数のレンズのフィルター径が同じなら、フィルターを使い回せてコスト削減になります。67mmや77mmに統一するのがおすすめです。
---
まとめ
動画撮影用レンズを選ぶなら、以下の3点を確認しましょう。
- AF駆動: リニアモーター搭載で静粛かつ高速なAFを選ぶ
- 手ブレ補正: ジンバルなしの手持ち撮影にはVR/VC/OSS搭載が有利
- ブリージング: フォーカス送りが多い作品ではブリージングの少ないレンズを
---
関連記事
- カメラレンズの選び方ガイド - 基礎知識を総まとめ
- ポートレート向けおすすめ - 人物動画にも使える85mm
- SIGMA・TAMRON サードパーティレンズ比較 - コスパ重視の動画用レンズ
- 旅行向けレンズおすすめ - 旅Vlogに最適な1本