モニターアーム — 選び方 完全ガイド

モニターアームの選び方 完全ガイド|VESA規格・耐荷重・取り付け方式【2026年版】

モニターアーム選びの基礎知識を体系的に解説。VESA規格、耐荷重、クランプ/グロメット、可動範囲まで失敗しない選び方がわかります。

updated: 2026-04-09

この記事の使い方

モニターアームは「デスクを広く使い、画面を最適な位置に調整するための道具」です。モニターのスタンドを撤去するだけでデスク上のスペースが劇的に広がり、画面の高さ・角度・奥行きを自由に調整できるようになります。この記事ではVESA規格・耐荷重・取り付け方式・可動範囲の4つの軸で選び方を解説します。

VESA規格:モニターとアームの接続規格

VESA規格とは、モニター背面のネジ穴の位置を定めた国際規格です。モニターアームを購入する前に、自分のモニターがVESA対応かどうかを確認してください。

VESA規格の種類

規格ネジ穴間隔対応モニターサイズ
VESA 75×7575mm17〜24インチ
VESA 100×100100mm24〜32インチ
VESA 200×100200×100mm32〜43インチ
VESA 200×200200mm32〜49インチ

ほとんどのモニターアームはVESA 75×75と100×100の両方に対応しています。 27インチ以下のモニターであれば、ほぼすべてのアームが使えます。

VESA非対応モニターの場合

iMacや一部のモニターはVESAマウントがありません。この場合、VESA変換アダプターを使えばモニターアームに取り付けられます。ただし安定性はやや落ちるので、VESA対応モニターへの買い替えも検討してください。

耐荷重:モニターの重さに合ったアームを選ぶ

モニターアームの耐荷重は「何kgのモニターまで支えられるか」を示す数値です。

モニターの重量の目安

サイズ重量の目安
24インチ3〜5kg
27インチ4〜7kg
32インチ5〜9kg
34インチウルトラワイド7〜10kg
49インチウルトラワイド10〜15kg

耐荷重はモニターの実重量の1.3倍以上を目安にしてください。 ギリギリの耐荷重だと、アームの保持力が弱くモニターがお辞儀する(下を向く)ことがあります。

耐荷重の下限にも注意

耐荷重には上限だけでなく下限もあります。たとえばエルゴトロンLXは3.2〜11.3kgですが、3.2kg未満の軽いモニターだとアームの反発力でモニターが跳ね上がります。軽量モニターを使う場合は下限値も確認してください。

取り付け方式:クランプ vs グロメット

クランプ式

デスクの天板をC字型のクランプで挟み込んで固定する方式。最も一般的で、工具不要で取り付けられるモデルが多いです。

メリット: 取り付け・取り外しが簡単、穴を開ける必要がない、デスクを変えても使い回せる

デメリット: 天板の厚さに制限がある(通常10〜50mm)、天板端に設置するため場所を取る

グロメット式

デスクの天板に穴を開け、ボルトで固定する方式。クランプ式より安定性が高いです。

メリット: 安定性が高い、天板の端でなくても設置できる、見た目がすっきり

デメリット: 天板に穴を開ける必要がある、取り外しが面倒、デスクの変更が難しい

初めてのモニターアームならクランプ式を選んでください。 穴を開ける必要がなく、試して合わなければ取り外せます。

天板の厚さと素材を確認

クランプ式は天板の厚さに制限があります。多くのモデルで対応範囲は10〜50mmです。また、中空構造の天板は要注意です。 ハニカム構造のIKEAデスクなど、中が空洞の天板はクランプの圧力で凹むことがあります。この場合、天板を上下から挟む補強プレート(1,000〜2,000円)を併用してください。

可動範囲:アームの自由度

上下の調整幅

モニターの高さを目線に合わせるための調整です。一般的なアームで約33〜50cmの調整幅があります。

前後の調整幅

モニターとの距離を調整します。画面に近づいたり離れたりする操作です。エルゴトロンLXの場合、最大約64cmの前後移動が可能です。

左右の回転

デスクの横方向にモニターをスイングできます。2人でデスクを共有する場合や、画面を一時的に横に寄せたい場合に便利です。

チルト(上下角度)

モニターの角度を上下に調整します。多くのアームで上向き約70度、下向き約5度の範囲で調整可能です。

ピボット(縦回転)

モニターを90度回転させて縦向きにする機能です。コーディングやPDFの閲覧で縦長の表示が必要な場合に使います。

アームの種類

スプリング式(ガスシリンダー)

ガスシリンダーの圧力でモニターを支えるタイプ。高さ調整はアームを手で動かすだけで、どの位置でもピタッと止まります。

メリット: スムーズな動き、どの位置でも固定できる、高級感がある

デメリット: 高価(5,000円以上)、ガスシリンダーが経年劣化する

メカニカル式(固定式)

ネジやボルトでモニターの位置を固定するタイプ。一度位置を決めたら頻繁には動かさない使い方向きです。

メリット: 安価(2,000円〜)、構造がシンプルで壊れにくい

デメリット: 位置変更にはネジの調整が必要、動きが硬い

頻繁にモニターの位置を変える方はスプリング式、固定で使う方はメカニカル式でOKです。

予算別の期待値

価格帯期待できること代表モデル
2,000〜5,000円基本的な高さ・角度調整。固定式HUANUO、格安ブランド
5,000〜10,000円ガスシリンダー式。スムーズな動きエレコム、Amazonベーシック
10,000〜20,000円高耐荷重。長期保証エルゴトロンLX
20,000円以上ウルトラワイド対応。デュアルエルゴトロンHX

モニターアーム選びの3ステップ

ステップ1:モニターの枚数は?

ステップ2:予算は?

ステップ3:モニターのVESA規格と重量を確認

モニター背面のネジ穴間隔と重量を調べて、対応するアームを選んでください。

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