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モニターアームは「デスクを広く使い、画面を最適な位置に調整するための道具」です。モニターのスタンドを撤去するだけでデスク上のスペースが劇的に広がり、画面の高さ・角度・奥行きを自由に調整できるようになります。この記事ではVESA規格・耐荷重・取り付け方式・可動範囲の4つの軸で選び方を解説します。
VESA規格:モニターとアームの接続規格
VESA規格とは、モニター背面のネジ穴の位置を定めた国際規格です。モニターアームを購入する前に、自分のモニターがVESA対応かどうかを確認してください。
VESA規格の種類
| 規格 | ネジ穴間隔 | 対応モニターサイズ |
|---|---|---|
| VESA 75×75 | 75mm | 17〜24インチ |
| VESA 100×100 | 100mm | 24〜32インチ |
| VESA 200×100 | 200×100mm | 32〜43インチ |
| VESA 200×200 | 200mm | 32〜49インチ |
ほとんどのモニターアームはVESA 75×75と100×100の両方に対応しています。 27インチ以下のモニターであれば、ほぼすべてのアームが使えます。
VESA非対応モニターの場合
iMacや一部のモニターはVESAマウントがありません。この場合、VESA変換アダプターを使えばモニターアームに取り付けられます。ただし安定性はやや落ちるので、VESA対応モニターへの買い替えも検討してください。
耐荷重:モニターの重さに合ったアームを選ぶ
モニターアームの耐荷重は「何kgのモニターまで支えられるか」を示す数値です。
モニターの重量の目安
| サイズ | 重量の目安 |
|---|---|
| 24インチ | 3〜5kg |
| 27インチ | 4〜7kg |
| 32インチ | 5〜9kg |
| 34インチウルトラワイド | 7〜10kg |
| 49インチウルトラワイド | 10〜15kg |
耐荷重はモニターの実重量の1.3倍以上を目安にしてください。 ギリギリの耐荷重だと、アームの保持力が弱くモニターがお辞儀する(下を向く)ことがあります。
耐荷重の下限にも注意
耐荷重には上限だけでなく下限もあります。たとえばエルゴトロンLXは3.2〜11.3kgですが、3.2kg未満の軽いモニターだとアームの反発力でモニターが跳ね上がります。軽量モニターを使う場合は下限値も確認してください。
取り付け方式:クランプ vs グロメット
クランプ式
デスクの天板をC字型のクランプで挟み込んで固定する方式。最も一般的で、工具不要で取り付けられるモデルが多いです。
メリット: 取り付け・取り外しが簡単、穴を開ける必要がない、デスクを変えても使い回せる
デメリット: 天板の厚さに制限がある(通常10〜50mm)、天板端に設置するため場所を取る
グロメット式
デスクの天板に穴を開け、ボルトで固定する方式。クランプ式より安定性が高いです。
メリット: 安定性が高い、天板の端でなくても設置できる、見た目がすっきり
デメリット: 天板に穴を開ける必要がある、取り外しが面倒、デスクの変更が難しい
初めてのモニターアームならクランプ式を選んでください。 穴を開ける必要がなく、試して合わなければ取り外せます。
天板の厚さと素材を確認
クランプ式は天板の厚さに制限があります。多くのモデルで対応範囲は10〜50mmです。また、中空構造の天板は要注意です。 ハニカム構造のIKEAデスクなど、中が空洞の天板はクランプの圧力で凹むことがあります。この場合、天板を上下から挟む補強プレート(1,000〜2,000円)を併用してください。
可動範囲:アームの自由度
上下の調整幅
モニターの高さを目線に合わせるための調整です。一般的なアームで約33〜50cmの調整幅があります。
前後の調整幅
モニターとの距離を調整します。画面に近づいたり離れたりする操作です。エルゴトロンLXの場合、最大約64cmの前後移動が可能です。
左右の回転
デスクの横方向にモニターをスイングできます。2人でデスクを共有する場合や、画面を一時的に横に寄せたい場合に便利です。
チルト(上下角度)
モニターの角度を上下に調整します。多くのアームで上向き約70度、下向き約5度の範囲で調整可能です。
ピボット(縦回転)
モニターを90度回転させて縦向きにする機能です。コーディングやPDFの閲覧で縦長の表示が必要な場合に使います。
アームの種類
スプリング式(ガスシリンダー)
ガスシリンダーの圧力でモニターを支えるタイプ。高さ調整はアームを手で動かすだけで、どの位置でもピタッと止まります。
メリット: スムーズな動き、どの位置でも固定できる、高級感がある
デメリット: 高価(5,000円以上)、ガスシリンダーが経年劣化する
メカニカル式(固定式)
ネジやボルトでモニターの位置を固定するタイプ。一度位置を決めたら頻繁には動かさない使い方向きです。
メリット: 安価(2,000円〜)、構造がシンプルで壊れにくい
デメリット: 位置変更にはネジの調整が必要、動きが硬い
頻繁にモニターの位置を変える方はスプリング式、固定で使う方はメカニカル式でOKです。
予算別の期待値
| 価格帯 | 期待できること | 代表モデル |
|---|---|---|
| 2,000〜5,000円 | 基本的な高さ・角度調整。固定式 | HUANUO、格安ブランド |
| 5,000〜10,000円 | ガスシリンダー式。スムーズな動き | エレコム、Amazonベーシック |
| 10,000〜20,000円 | 高耐荷重。長期保証 | エルゴトロンLX |
| 20,000円以上 | ウルトラワイド対応。デュアル | エルゴトロンHX |
モニターアーム選びの3ステップ
ステップ1:モニターの枚数は?
- 1枚 → シングルモニターアームおすすめ
- 2枚 → デュアルモニターアームおすすめ
- 34インチ以上の大型1枚 → ウルトラワイド対応おすすめ
ステップ2:予算は?
- 5,000円以下 → 5,000円以下のおすすめ
- 5,000〜20,000円 → シングル・デュアルの記事を参照
- 20,000円以上 → ウルトラワイド対応を参照
ステップ3:モニターのVESA規格と重量を確認
モニター背面のネジ穴間隔と重量を調べて、対応するアームを選んでください。
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