天体望遠鏡 — 天体撮影入門ガイド

天体撮影入門|電視観望・CMOSカメラ・赤道儀の選び方【2026年版】

天体撮影を始めるためのCMOSカメラ、赤道儀、望遠鏡の選び方を解説。電視観望の仕組みからおすすめ機材までスペック比較で紹介します。

updated: 2026-04-10

天体撮影の2つのアプローチ

天体撮影には「従来型の天体写真」と「電視観望」の2つのアプローチがあります。初心者には電視観望がおすすめです。

従来型の天体写真

一眼カメラで長時間露光し、複数枚の画像を加算平均(スタッキング)して仕上げます。高品質な写真が撮れますが、画像処理の技術と経験が必要です。

電視観望とは

CMOSカメラで捉えた映像をリアルタイムでPC・タブレットに表示する方法です。肉眼では見えない淡い星雲・星団がその場で画面に映し出されます。

項目従来型天体写真電視観望
難易度高い低い(初心者向き)
必要な処理撮影後にスタッキング+画像処理リアルタイムで画面表示
結果の確認帰宅後その場で確認
初期投資高め(一眼+赤道儀)比較的安い
感動仕上がった写真の美しさその場で見える驚き

天体撮影に必要な機材

1. 望遠鏡

天体撮影用の望遠鏡はF値が小さい(明るい)ものがおすすめです。F5以下を目安にすると、短い露出時間で明るい画像が得られます。

2. 架台(赤道儀 or 経緯台)

天体は地球の自転に合わせて動くため、追尾が必要です。

架台タイプ特徴向いている用途
赤道儀天体の日周運動に合わせて追尾本格的な天体写真
自動導入経緯台スマホで天体を選ぶと自動で向く電視観望入門

3. カメラ(CMOSカメラ)

天体用CMOSカメラは一般のカメラより感度が高く、長時間露光に対応しています。

おすすめ機材5選

1. 電視観望入門のCMOSカメラ

BESTおすすめ
ZWO ASI224MC
電視観望入門に最適。高感度で惑星から星雲まで対応
¥25,400※参考価格
  • センサー1/3インチ CMOS(カラー)
  • 解像度1304×976(1.2MP)
  • インターフェースUSB 3.0
  • フレームレート最大150fps(フル解像度)
  • 冷却なし(非冷却)
  • 特徴高感度、USB 3.0対応、惑星撮影にも最適
電視観望を始めるなら最もおすすめのエントリーモデルです。高感度センサーで月面のクレーターや木星の縞模様、土星の輪がPC画面にリアルタイムで映し出されます。USB 3.0の高速転送で最大150fpsのフレームレートを実現。惑星撮影では多数のフレームからラッキーイメージング処理が可能です。2万5千円台は天体CMOSカメラとしてはエントリー価格で、初めての1台に最適です。

2. 広視野の電視観望カメラ

#2
ZWO ASI482MC
ASI224MCの4倍の視野。星雲の全体像をキャプチャ
¥42,800※参考価格
  • センサー1/1.2インチ CMOS(カラー)
  • 解像度1920×1080(2MP)
  • インターフェースUSB 3.0
  • フレームレート最大60fps(フル解像度)
  • 冷却なし(非冷却)
  • 特徴ASI224MCの4倍のチップ面積、広視野
ASI224MCの上位モデルで、チップ面積が約4倍あるため広い視野で天体を捉えられます。これにより星雲の全体像を1枚のフレームに収められ、導入(目的の天体をカメラの視野に入れる作業)も格段に楽になります。電視観望でM42オリオン大星雲やM31アンドロメダ銀河を迫力のある大きさで見たい方に最適です。

3. 電視観望の最強経緯台

#3
Sky-Watcher AZ-GTi 経緯台
Sky-Watcher AZ-GTi 経緯台
スマホで天体を選ぶだけで自動導入。電視観望の定番架台
¥43,780※参考価格
  • タイプ自動導入経緯台
  • 搭載可能重量約5kg
  • 駆動DCサーボモーター
  • 制御Wi-Fi(SynScan Pro アプリ)
  • 電源単3電池×8 or USB給電
  • 特徴自動導入、自動追尾、赤道儀モードも可能
電視観望の架台として最も人気が高いモデルです。スマホアプリ「SynScan Pro」で見たい天体を選ぶだけで、自動で望遠鏡の向きを合わせてくれます。天体の知識が少なくても簡単に目的の天体を導入できるため、初心者に最適です。赤道儀モードにも切り替え可能で、短時間の天体写真撮影にも対応します。搭載重量5kgまでなら安定した追尾が可能です。

4. 本格的な天体写真用赤道儀

#4
Sky-Watcher EQ5 GOTO 赤道儀
Sky-Watcher EQ5 GOTO 赤道儀
オートガイド対応。長時間露光の天体写真に対応
¥119,900※参考価格
  • タイプドイツ式赤道儀(自動導入+追尾)
  • 搭載可能重量約10kg
  • 駆動DCサーボモーター(両軸)
  • 制御ハンドコントローラー + PC接続
  • オートガイド対応(ST-4ポート)
  • 特徴自動導入42,000天体、オートガイド対応
本格的な天体写真に挑戦したい方のための赤道儀です。42,000天体の自動導入データベースを搭載し、ハンドコントローラーまたはPC接続で操作可能です。オートガイドポート(ST-4)搭載のため、ガイドカメラを接続すれば長時間露光でも星が流れない正確な追尾が可能になります。搭載重量10kgまで対応し、中型の望遠鏡とカメラを搭載できます。

5. 電視観望用コンパクト望遠鏡

#5
Sky-Watcher BKP130 OTAW
口径130mm F5の明るい反射望遠鏡。電視観望に最適なスペック
¥29,700※参考価格
  • タイプニュートン反射式
  • 口径130mm
  • 焦点距離650mm
  • F値F5
  • 重量約3.3kg(鏡筒のみ)
  • 特徴明るいF5、電視観望に最適、コスパ良好
電視観望に最適なスペックを持つ反射望遠鏡です。口径130mmで十分な集光力がありながら、F5の明るさでCMOSカメラとの相性が抜群です。F値が小さいほど短い露出時間で明るい画像が得られるため、電視観望のリアルタイム表示に適しています。3.3kgと軽量でAZ-GTi経緯台に搭載可能。コスパも良好で、電視観望入門セットの鏡筒として最適です。

予算別おすすめセット

入門セット(約10万円)

機材モデル価格
CMOSカメラZWO ASI224MC¥25,400
経緯台Sky-Watcher AZ-GTi¥37,400
望遠鏡Sky-Watcher BKP130 OTAW¥29,700
合計¥92,500

本格セット(約20万円)

機材モデル価格
CMOSカメラZWO ASI482MC¥42,800
赤道儀Sky-Watcher EQ5 GOTO¥99,000
望遠鏡口径130mm F5クラス¥30,000〜
ガイドカメラ別途¥20,000〜
合計約¥200,000

電視観望の始め方

必要なソフトウェア

最初に見るべき天体

  1. — 最も明るく導入が簡単。クレーターの美しさに感動
  2. 木星 — 縞模様とガリレオ衛星が見える
  3. 土星 — 輪の美しさは格別
  4. M42 オリオン大星雲 — 電視観望で色鮮やかに見える

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