カメラレンズ — 星景写真向け

星景写真向けレンズおすすめ3選|広角+明るいF値で天の川を撮る

星景写真に最適なレンズを3本厳選。広角×大口径が必要な理由、コマ収差の影響、500ルールの計算方法まで、星空撮影に必要なレンズスペックを解説します。

updated: 2026-04-09

星景写真には「広角」と「明るいF値」が必須です

星景写真とは、星空と地上の風景を1枚の写真に収める撮影ジャンルです。天の川と山、星空と湖、流星と灯台。この組み合わせを撮るには、広い画角と暗い環境でも光を集められる明るいレンズが必要です。

具体的には、焦点距離24mm以下、開放F値2.0以下が星景写真の基本条件です。

なぜ広角+明るいF値が必要なのか

広角が必要な理由

天の川は空を横切るように広がっています。50mmの標準レンズでは天の川の一部しか写りません。14mm〜24mmの超広角レンズなら、天の川のアーチを地上の風景とともにダイナミックに収められます。

明るいF値が必要な理由

星は暗い。この当たり前の事実が、レンズ選びを難しくしています。

星はシャッタースピードを長くすれば明るく写りますが、長すぎると地球の自転で星が流れてしまいます。「500ルール」と呼ばれる目安があります。

シャッタースピード(秒)= 500 / 焦点距離(mm)

例えば20mmレンズなら500÷20=25秒。25秒以内なら星が点に写ります(フルサイズの場合。APS-Cでは「300ルール」を使います)。

25秒でどれだけ星を写せるかは、F値で決まります。F1.4ならF2.8の4倍の光を集められます。この差は、肉眼では見えない淡い天の川の構造が写るかどうかの差になります。

星景レンズの大敵:コマ収差

コマ収差とは、画面の周辺部で星が彗星のように尾を引いて写る現象です。安いレンズや設計の古いレンズで目立ちやすく、星景写真では致命的な欠点です。

高価な星景向けレンズは、非球面レンズやEDレンズを多用してコマ収差を抑えています。レンズ選びでは「開放F値で周辺のコマ収差が少ないか」が重要な判断基準です。

おすすめ3本

星景写真のために生まれたレンズ

BESTおすすめ
SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art
SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art
世界初の14mm F1.4。星景撮影のために生まれた
¥734,000※参考価格
  • 焦点距離14mm
  • 開放F値F1.4
  • レンズ構成15群19枚
  • 最短撮影距離0.30m
  • フィルターリアフィルターホルダー内蔵
  • 重量1,170g
  • 対応マウントソニーE / Lマウント
14mmの超広角でF1.4の明るさは唯一無二。天の川のアーチを地平線から地平線まで1枚に収められ、F1.4の集光力で淡い星雲の色まで写し出します。開放でも周辺のコマ収差が極めて少なく、星が点像で写ります。リアフィルターホルダー内蔵でソフトフィルターを取り付け可能。星景写真に本気で取り組むなら、これ以上の選択肢はありません。

1,170gと重く、出目金レンズなので前面フィルターは装着できません。ただしリアフィルターホルダーが内蔵されているので、星景撮影で人気のソフトフィルターを使えます。

高画質と携帯性のバランス

#2
Sony FE 20mm F1.8 G SEL20F18G
373gの軽さで星景も風景もこなす
¥117,000前後※参考価格
  • 焦点距離20mm
  • 開放F値F1.8
  • レンズ構成12群14枚
  • 最短撮影距離0.19m
  • フィルター径67mm
  • 重量373g
  • 対応マウントソニーE
20mm F1.8でわずか373g。登山や長距離移動を伴う星景撮影では、この軽さが大きな武器です。Gレンズの光学性能で開放からコマ収差が少なく、星が周辺までしっかり点像で写ります。前面に67mmフィルターを装着可能で、ソフトフィルターの運用も容易です。

F1.4とF1.8の差は約2/3段。星景撮影ではISO感度を少し上げればカバーできる差です。携帯性を考えると、山で星景を撮る方にはこちらの方が現実的な選択です。

星景入門に最適なコスパモデル

#3
SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art
SIGMA 20mm F1.4 DG DN | Art
20mm F1.4を手頃な価格で
¥123,982※参考価格
  • 焦点距離20mm
  • 開放F値F1.4
  • レンズ構成15群17枚
  • 最短撮影距離0.23m
  • フィルター径72mm
  • 重量630g
  • 対応マウントソニーE / Lマウント
20mmでF1.4という明るさを手頃な価格で実現したモデルです。14mm F1.4ほどの超広角ではありませんが、20mmでも天の川は十分にダイナミックに撮れます。前面に72mmフィルターが装着可能で、ソフトフィルターの運用が楽。630gはF1.4クラスとしては軽量です。

14mmと20mmの画角差は大きいですが、20mmでも天の川の中心部とアーチの一部は十分に写ります。まずは20mmで始めて、もっと広く撮りたくなったら14mmにステップアップするのが合理的です。

星景撮影に必要な機材(レンズ以外)

機材理由
三脚10〜25秒の露出で必須。風に強い丈夫なモデルを
リモートシャッターカメラに触れずにシャッターを切るため
レンズヒーター夜間の結露を防止。冬場は必須
ヘッドライト(赤色LED)暗闇での操作用。白色LEDは夜間視力を損なう
星座アプリ天の川の方角・位置を事前に確認

星景撮影の基本設定

  1. マニュアル露出:F1.4〜F2.0、ISO 3200〜6400、シャッタースピードは500ルールで計算
  2. マニュアルフォーカス:AFは暗い環境ではピントが合いません。明るい星でMFで合わせます
  3. RAW撮影:星景写真は後処理が重要。RAWで撮影し、現像で天の川の色を引き出します

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