この記事の使い方
マイクは種類が多く、接続方式や指向性パターンなど専門用語も飛び交います。この記事では「あなたの用途に必要な知識」だけを効率よく整理します。用途が決まっている方は、基礎を押さえた後で用途別の記事に進んでください。
マイクの種類:コンデンサーとダイナミック
マイクは音を電気信号に変換する仕組みで大きく2種類に分かれます。
コンデンサーマイク
薄い振動板(ダイアフラム)が音波を受けて振動し、電気信号に変換します。感度が高く、小さな音や繊細なニュアンスまで拾えます。
- メリット:高い感度、広い周波数特性、繊細な音を収録できる
- デメリット:環境音も拾いやすい、電源(ファンタム電源またはUSBバスパワー)が必要
- 向いている用途:ボーカル録音、ASMR、静かな環境での配信
ダイナミックマイク
コイルと磁石の電磁誘導で音を電気信号に変換します。構造がシンプルで頑丈です。
- メリット:環境音を拾いにくい、頑丈で長寿命、電源不要(XLR接続時)
- デメリット:コンデンサーより感度が低い、繊細なニュアンスは拾いにくい
- 向いている用途:配信(雑音の多い環境)、ポッドキャスト、ライブ配信
迷ったらダイナミックマイクから始めてください。 環境音を拾いにくいため、自宅の生活音やエアコンの音が気になる場面でも安心です。
接続方式:USBとXLR
USB接続
PCに直接つなぐだけで使えます。オーディオインターフェースが不要で、初心者に最適です。
- メリット:簡単セットアップ、追加機器不要、コスパが良い
- デメリット:PC内部ノイズの影響を受けやすい、拡張性に限界がある
- 代表製品:Blue Yeti、HyperX QuadCast S、SHURE MV7+
XLR接続
オーディオインターフェース(AI)を経由してPCに接続します。プロの現場で使われる接続方式です。
- メリット:ノイズが少ない、高音質、複数マイクの同時使用が可能
- デメリット:AI(1〜3万円程度)が別途必要、セットアップにやや知識が必要
- 代表製品:SHURE SM7B、Audio-Technica AT2020、Rode PodMic
USB/XLR両対応
SHURE MV7+のように、USBとXLRの両方に対応したモデルもあります。最初はUSBで使い始め、慣れたらXLR環境にステップアップできる点が魅力です。
指向性パターン:音を拾う方向
単一指向性(カーディオイド)
正面の音を集中的に拾い、背面・側面の音を抑えます。配信・ポッドキャストで最も使われるパターンです。
双指向性
正面と背面の音を拾い、側面の音を抑えます。対面でのインタビューに向いています。
無指向性(オムニ)
全方向の音を均等に拾います。会議室での全員収録や環境音の録音に使います。
ステレオ
左右の音を分離して収録します。楽器演奏やASMR録音に使われます。
配信・ポッドキャストなら単一指向性で間違いありません。 Blue YetiやElgato Wave:3のように複数パターンを切り替えられるモデルもありますが、実際には単一指向性しか使わない人がほとんどです。
代表モデルで理解する価格帯
マイク選びの3ステップ
ステップ1:用途は何ですか?
- テレワーク会議 → USBマイクまたはスピーカーフォン
- 配信・ゲーム実況 → USBマイク(ダイナミック推奨)
- ポッドキャスト → ダイナミックマイク(USB or XLR)
- 音楽録音 → コンデンサーマイク(XLR推奨)
ステップ2:予算はいくらですか?
- 5,000円以下 → FIFINE K669Bなどの入門機
- 5,000〜15,000円 → HyperX SoloCast 2、Elgato Wave:3
- 15,000円以上 → SHURE MV7+、SM7dBなどプロ向け
ステップ3:部屋は静かですか?
- 静か → コンデンサーマイクでOK
- 生活音やエアコン音がある → ダイナミックマイクを推奨
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