カーボンプレートシューズとは
カーボンプレートシューズは、ミッドソールの中にカーボンファイバー(炭素繊維)製のプレートを内蔵したランニングシューズです。2017年にナイキがヴェイパーフライで市場に投入して以来、マラソンの世界記録が次々と更新され、カーボンプレートは現代のレースシューズに欠かせない技術となりました。
カーボンプレートの効果
| 効果 | 仕組み |
|---|---|
| 反発力の向上 | プレートが曲がる→戻る力が推進力に変わる |
| エネルギーリターン | 厚いフォーム+プレートの組み合わせで蹴り出しを補助 |
| 安定性 | プレートが足底全体を支え、蹴り出し時のブレを軽減 |
| 疲労軽減 | 効率的な重心移動で脚の負担を分散 |
カーボンプレートの注意点
- 脚への負荷が異なる:通常のシューズと走り方が変わるため、ふくらはぎやアキレス腱に負荷がかかりやすい
- レース専用:耐久性が低く(目安300〜400km)、練習で毎日履くと寿命が短くなる
- 価格が高い:25,000〜35,000円が中心価格帯
- 慣れが必要:初めてカーボンプレートを履くと反発の感覚に戸惑うことがある
カーボンプレートシューズの比較表
| モデル | 重量(27cm) | ドロップ | スタック高 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
| ナイキ ヴェイパーフライ 3 | 約186g | 8mm | 39.5mm | ¥35,750 |
| アシックス メタスピードエッジ TOKYO | 約185g | 5mm | 39.5mm | ¥29,700 |
| アディダス アディゼロ アディオス Pro 4 | 約195g | 6.5mm | 39.5mm | ¥29,700 |
| ミズノ ウエーブリベリオン プロ 3 | 約215g | 8mm | 42mm | ¥29,700 |
おすすめ4モデル
BESTおすすめ
ナイキ ヴェイパーフライ 3
カーボンプレートシューズの元祖。ZoomXフォームの反発力は健在
¥35,750※参考価格
- カテゴリレーシング
- ドロップ8mm
- 重量約186g(27.0cm)
- ミッドソールNike ZoomX フォーム
- プレートフルレングスカーボンファイバー
- アッパーVaporWeave + Flyknit
- 耐久距離目安約300〜400km
カーボンプレートシューズの革命を起こしたヴェイパーフライの第3世代です。ZoomXフォームのエネルギーリターンとカーボンプレートの反発力の組み合わせは、依然としてトップクラスの性能です。前作からアウトソールのワッフルパターンが改良され、軽量化と安定性が向上しています。サブ3〜サブ3.5を狙うシリアスランナーの定番モデル。
#2
アシックス メタスピードエッジ TOKYO
ピッチ走法のランナーに。前作から軽量化し安定性も向上
¥29,700※参考価格
- カテゴリレーシング
- ドロップ5mm
- 重量約185g(27.0cm)
- ミッドソールFF LEAP + FF TURBO PLUS
- プレートフルレングスカーボンプレート
- アッパーモーションラップアッパー
- 耐久距離目安約300〜400km
アシックスのレーシングシューズには「ストライド型(スカイ)」と「ピッチ型(エッジ)」の2ラインがあり、エッジは接地時間が短いピッチ走法のランナー向けに設計されています。東京モデルではフォームの反発性が約20%向上し、前作パリより軽量化も実現。カーボンプレートの傾斜角度が最適化され、蹴り出し時の力が効率よく推進力に変換されます。
#3
アディダス アディゼロ アディオス Pro 4
5本骨カーボンのENERGYRODS。独自構造で安定した反発を実現
¥29,700※参考価格
- カテゴリレーシング
- ドロップ6.5mm
- 重量約195g(27.0cm)
- ミッドソールLIGHTSTRIKE PRO
- プレートENERGYRODS 2.0(5本骨カーボン構造)
- アッパーLIGHTWEIGHT TEXTILE
アディダス独自の5本骨カーボン構造「ENERGYRODS 2.0」が特長です。一般的な1枚板のカーボンプレートとは異なり、5本の骨状のカーボンが足の指の動きに沿って独立して曲がるため、自然な蹴り出しと安定した反発を両立しています。LIGHTSTRIKE PROフォームの反発性も高く、ナイキ以外の選択肢として最有力です。
#4
プーマ ディヴィエイト ニトロ 4
カーボンプレート搭載のコスパモデル。入門用のレースシューズに
¥22,000※参考価格
- カテゴリレーシング / テンポラン
- ドロップ8mm
- 重量約250g(27.0cm)
- ミッドソールNITROFOAM(Pebaxベース2層構造)
- プレートPWRPLATE カーボン
- アッパーPWR TAPE
カーボンプレート搭載シューズの中では比較的手頃な価格で、初めてのカーボンシューズとしておすすめです。Pebaxベースの2層NITROFOAMとPWRPLATEカーボンの組み合わせで十分な反発力を備えています。レース専用としてだけでなく、テンポラン(閾値走)にも使えるため、コスパの面で優れています。耐久性は約800kmとカーボンシューズとしては長寿命です。
カーボンプレートシューズの使い方
レース本番と重要な練習のみに使う
カーボンプレートシューズの耐久性は300〜400km程度です。1足3万円として、フルマラソン(42.195km)7〜9回分と考えると、毎日の練習には使えません。
推奨する使い分け
| 場面 | シューズ |
|---|---|
| レース本番 | カーボンプレートシューズ |
| テンポラン・インターバル | テンポラン用シューズ or カーボン |
| デイリーのジョグ | デイリートレーナー |
| ロングラン | クッションシューズ |
レース前に必ず試し履きする
カーボンプレートの反発感は独特です。レース当日にいきなり新品のカーボンシューズを履くと、走り方が合わずに逆にタイムが落ちることがあります。最低でも2〜3回のポイント練習で慣れておいてください。
カーボンプレートの世界陸連規則
世界陸連(World Athletics)は、カーボンプレートシューズに以下の規制を設けています。
- ソールの厚さは40mm以下
- プレートは1枚まで
- 市販モデルであること(4ヶ月以上前の発売が必要)
現在販売されている主要メーカーのシューズは、すべてこの規則に適合しています。
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